2014年11月18日火曜日

第82号 ご挨拶 -  「あの瞬間(とき)と今を語る会」 を終えて


「あの瞬間(とき)と今を語る会」を終えて

  「Ya・Re・Ru・Ko・To実行委員会」は、これまで小樽市及び周辺の皆様方のサポートを頂きながら東日本大震災の被災地を支援してまいりました。
 大震災から3年目の昨年10月には今後の支援の形を探すべく現地を訪問。その結果として今回の「あの瞬間(とき)と今を語る会」を開催することになりました。おかげさまで、被災地からのメンバーの精力的な参加を頂き、また市民の皆様の多くの参加を頂いて、熱い「語る会」を実現する事が出来ました。

 「語る会」では、まさにあの瞬間(とき)の事、そしてその後の復興に向けての被災地での厳しい現実が語られ、この小樽および近隣で生活する方々へも大いなる教訓となる話を聴くことができました。

 何よりも「家族の安否」。しかし、仕事がら家族に会うまでには数日も自身の生活を犠牲にせざるを得なかった。そして、家族の安否を気にしながらも目の前に居る被災者の救助活動や支援に走りまわる様が直接伝えられ、じっくりと聴き入る一面や、若い高校生からも素直な、そして真剣な質問が飛び出し活発な「語る会」となりました。

 義援金・支援金、復興予算等の使途に対し、道義に外れた不公平感にいきどおりを感じる等、参加者から声を大にして発言があり、復興とは程遠い現実に触れ、まだまだ被災地を支援し続ける必要性が山のように残されていることを感じました。

 いわゆる「風化」とともに人々の心から消えゆく認識を少しでも現実に引き戻し、これからも被災地に寄り添って「やれること」を継続していく事の大切さを改めて確認し、今後の活動に繋いで行きたいと考えています。

 今回の「語る会」実施にあたり各方面から多くのご支援を頂きました。ご挨拶が遅くなりましたが、改めてお礼申し上げます。

2014年11月吉日
Ya・Re・Ru・Ko・To実行委員会
代表 大橋 真由美